【獣医師解説】犬が吠える・噛む「問題行動」を根本解決する方法とは?原因は飼い主の意識にあった

酒井聖香(さかい きよか)先生について

長崎で動物病院を営む獣医師。

動物行動学に基づいた 動物行動カウンセリング を専門に、犬の「吠える・噛む」などの問題行動に取り組んでいます。

子どもとの関わりやご自身の病気を通じて得た知恵を活かし、

「心・身体・行動」からのアプローチで、飼い主とペットが健やかで幸せに暮らせるようサポートを続けています。

詳しくは

https://www.reservestock.jp/page2/index/30600

目次

1. 犬が「吠える・噛む」問題行動で悩む飼い主は多い

「犬が吠えるのをやめない」「噛む癖が治らない」

そんな悩みを抱えて動物病院に相談に来られる飼い主さんは少なくありません。

長崎で動物病院を営む獣医師・酒井聖香先生によると、特に相談が多いのは次の2つです。

  • 吠える(特に近隣への迷惑になる)
  • 噛む(人や物を対象に)

一方で、子犬期を除けば「トイレの失敗」で相談されることは意外と少ないといいます。

しかし、このような犬の問題行動は、単に「しつけ不足」や「犬の性格の問題」ではなく、飼い主や家庭環境に深く関わっていることが、動物行動学の研究からも明らかになっています。


2. なぜ犬の吠える・噛む問題が解決しないのか?

酒井先生の行う動物行動カウンセリングでは、

まず「吠える原因」を突き止めることから始まります。

  • 不安や恐怖から吠えるのか
  • 注目を引きたくて吠えるのか
  • 飼い主の対応が行動を強化しているのか

同じ「吠える」でも原因が違えば解決法もまったく異なります。

酒井先生はこう語ります。

👉「犬の問題行動は、その子のせいじゃなくて、家族が作るもの。だから飼い主が変わらない限り解決しません」


かみつこうとするプードル

3. 飼い主が「賢くなる」ことで問題行動は変わる

犬の吠える・噛む行動を改善するには、飼い主自身が知識を身につけ、行動を変えることが欠かせません。

  • 間違ったしつけ → フラストレーションを増やす
  • 正しい対応 → 犬が安心して問題行動が減る

事例の中には「犬は吠えるものだ」と受け入れただけで、逆に吠えが減ったケースもあります。

ただし「放置してよい」という意味ではなく、その犬の特性や個性を理解し、その子に合った教育や環境をつくることが必要なのです。


4. 家族で取り組む「犬の教育方針」

犬の問題行動を本当に解決するには、家族全員で取り組むことが大切です。

  • 家族で「犬との暮らし方」を話し合う
  • しつけや接し方を統一する
  • 犬の個性を尊重しながら教育する

酒井先生は「犬と暮らすことは奇跡の出会い」と語り、現在は家庭で実践できるワークブックを執筆中。

飼い主と犬が共に成長できるようなサポートを目指しています。


5. 犬が吠える・噛む問題を解決する第一歩

犬の吠える・噛む行動に悩んだとき、最初にやるべきことは「犬を責める」ことではありません。

✅ 飼い主自身の行動を見直す

✅ 家族の接し方をそろえる

✅ 犬の特性を理解する

これらを意識するだけで、犬の問題行動は大きく改善に向かいます。


まとめ

  • 「犬が吠える・噛む」問題は多くの飼い主が直面する
  • 根本原因は犬ではなく「飼い主の行動・環境」
  • 飼い主が賢くなり、家族で教育方針を話し合うことが解決の鍵
  • 問題行動は犬と人が共に成長するチャンスになる

愛犬との暮らしをもっとハッピーにするために、まずは飼い主の意識改革から始めてみましょう。

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この記事を書いた人

福井利恵(ふくい・りえ)

獣医師/アニマルレイキ®創始者/アニマルプレジャー株式会社代表/アニマルレイキ協会 会長

獣医師/アニマルレイキ®創始者/アニマルプレジャー株式会社代表/一般社団法人アニマルレイキ協会 会長

獣医師として25年以上にわたり、家畜から伴侶動物まで幅広く診療・コンサルティングを行う。畜産と動物病院での経験から、独自の手法「アニマルレイキ®」を開発した。

アニマルレイキ®は、獣医療・自然療法・エネルギーワークの融合による“命に寄り添うケア”。感覚・共鳴・非言語コミュニケーションを基盤に、動物の行動や症状の背後にある“心の声”にアプローチする。

現在は、動物医療の補完・統合ケアとして、獣医師・飼い主・動物関係者向けに国内外でセミナーや教育を展開。獣医大学・医科大学での教育支援や、国際学会での発表も行っている。神道の学びを通じて日本の精神性を大切にし、「祈りとケア」を軸とした活動を続けている。

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